在宅看護の対象は、病院での治療を終え、外来通院や訪問看護などを活用して、自宅で過ごす療養者と介護を担当する家族の方々です。その方々の中には、人工呼吸器の力を借りながらも家族と暮らす子どもも含まれます。
在宅看護支援論では、療養者の方が安全に、残された機能を発揮しながら、その人が願っている生活を続けていけるよう「生活リハビリ」を学び、支援するための知識や技術を身に付けていきます。
今回は、生活リハビリをテーマに、狭山市内の訪問看護ステーションのひとつ、地域ケアセンターゆずり葉の理学療法士?根岸康至様より、体の片側が不自由な方に対して、ベッドからの起き上がりやベッドから車いすへの移り方を、安全にその人の残っている力を活用しながら支援する方法、杖を使って室内を歩く時の介助方法などを学びました。
療養者の方の「できる」ことを見極め、毎日の生活で「できている」動作に近づけるよう、学生がマヒがある療養者役やベッドから起こす役割、杖を使っての歩行介助など、役割交代しながら演習を行いました。
演習を終えた学生は、その人のできることを尊重し、持てる力を最大に活かせるよう援助したいと、秋からはじまる実習に向けて決意を新たにしていました。