第2回ちちぶ地域デザインセミナー 「交流なくして活力なし~インドネシアとのグローバル交流と「ちちぶ伝習館」構想~」を開催しました!
本セミナーは、昨年(2023年)11月の第25回ホスピバル(学園祭)で、「第1回ちちぶ地域デザインセミナー」を開催し、西武文理大学と埼玉県秩父地域振興センターが協力?連携に関する協定を締結した後の初の取組みとなりました。二回目の今回は、秩父市での開催でした。
本セミナーの模様が3月22日(金)のテレビ埼玉の情報番組マチコミ(16時30分~17時45分)の中で放映される予定です。ぜひご覧ください。
最初に司会者から、「インドネシア元日本留学生協会」(PERSADA)事務局長であるヒデキ?アマンク氏のご臨席をいただいていることの報告がありました。
その後、議事に入り、河原塚啓史秩父地域振興センター所長(連携の経緯と西武文理大への期待)、八巻和彦西武文理大学学長(大学の紹介と秩父地域への期待)の挨拶がありました。
次に、「インドネシアとのグローバル交流について」、宮下?クットリル?イメルダ(Imelda Coutrier Miyashita)国際インドネシア語教育協会日本支部事務局長より報告がありました。日本とインドネシアとの交流の状況について、訪日インドネシア人観光客が約43万人もいること、一方、インドネシアから日本への留学生は5年前のデータながら約3600人と大変少ないとの指摘がありました。インドネシア人の来日は観光目的の割合が高く、ベトナム人の来日は観光目的が低いとの興味深い説明もありました。また、「インドネシアとの交流人口を増やすには」という視点で、訪日インドネシア人の旅行形態、「ムスリムフレンドリー」の考え方等についての説明がありました。最後に、インドネシア人に秩父を知ってもらうためのいくつかのご提案もいただきました。
次に、パネルディスカッションに移りました。パネリストは、吉田幸三国土交通省国土交通政策研究所副所長(前同省国土政策局審議官)、都筑信文理佐藤学園評議員?理事(元埼玉県副知事)、強谷隆彦秩父地域雇用対策協議会会長(秩父電子株式会社代表取締役)、堀安吉城株式会社二ノ宮製作所専務取締役、YOVI LENARDOダルマプルサダ大学(インドネシア)学生(二ノ宮製作所国際インターンシップ生)の5名でした。ここに、岩瀬忠篤西武文理大学教授がコーディネーターとして参加しました。
自己紹介の後、二ノ宮製作所の堀安専務から、二ノ宮製作所のご紹介とインドネシア、フィリピン等とのグローバル交流の状況についての説明をいただきました。前述のインドネシア元日本留学生協会のヒデキ事務局長、インターンシップ生のYOVIさんからも、日本との係わり、日本での活動報告等をお話しいただきました。
また、強谷会長より、秩父電子株式会社のグローバル交流の現状をお話しいただき、特に、ミャンマーの会社員の状況を説明していただきました。今回は、インドネシアが中心になりましたが、アセアンのメンバーであるミャンマーについても、大いに関心を持たせていただきました。
さらに、吉田副所長から、最近訪問した佐渡島の地域振興にも触れ、「変化」の必要性を強調されていました。都筑理事よりは、これまでの副知事のご経験も踏まえ、秩父地域のための活動をという熱い思いのお話もいただきました。
次に、コーディネーターである岩瀬教授より、「交流なくして活力なし」の資料による説明が行われました(別紙参照)。
「秩父地域の『地域デザイン』を考える」というタイトルのもとで、①インドネシアを含むグローバルな交流をさらに展開していくことが必要、②「交流人口」、「二地域居住人口」(関係人口)を意図的に増加させる仕組みが必要、との提言がありました。
また、秩父地域において西武文理大学が貢献できることとして、①グローバルな交流をさらに展開していくため、本学の留学生による秩父地域での活動等を支援、また、インドネシアの大学等との連携を検討、②新交流拠点として「ちちぶ伝習館」を創設し、本学の学生等による「ちちぶアクティブラーニング」を展開したいとの提案がありました。
さらに、「ちちぶアクティブラーニング」のイメージを解説した後、「お願い」として、インドネシアの大学等との連携等については、インドネシア?ダルマプルサダ大学及び二ノ宮製作所の関係者の皆様に、「ちちぶ伝習館」については、「Mahora稲穂山」の関係者の皆様にご支援をお願いしました。
最後に、パネリストの皆様からのアドバイスや期待として、強谷会長より、今回のセミナーは機械電気工業関係者が多いが、観光業等にも幅広く声を掛けた方がいいと、秩父商工会議所の方にお願いしていただきました。堀安専務からは、アクティブラーニングへの協力ができるとのお話もいただきました。都筑理事からは、今後の学生の具体的な取組みへの期待が表明されました。最後に、吉田副所長からは、国土交通省国土政策局での「二地域居住」推進のための法改正についての情報提供がありました。
フロアーからのご質問が2件(西武学園文理中学?高校とテレビ埼玉の関係者)ありました。また、チラシが席上に配付され、秩父市の「外国人住民向け行政情報サイト」のご紹介もいただきました。
次回第3回は今年の夏に「グローバル交流第二弾」として再度秩父市での開催を予定しています。ご期待ください。